派遣の顔合わせで不採用になってしまうことはあります。原因と対策について紹介します。
派遣社員の顔合わせ(職場見学)は面接の意味合いがある
大原則として、派遣社員の事前面接は禁止されています。(ただし紹介予定派遣を除く)
労働者派遣(紹介予定派遣を除く。)の役務の提供を受けようとする者は、労働者派遣契約の締結に際し、派遣労働者を特定することを目的とする行為をしないように努めなければなりません。(労働者派遣法第26条第7項)
https://www.jassa.or.jp/admin/info/upload_image/050801jizenmensetsu.pdf
しかし、派遣先企業も派遣会社から紹介された方全員に働いてもらうわけではありません。顔合わせや職場見学が事実上の面接となっていて、採用か不採用かが決まります。
派遣社員の顔合わせで採用/不採用になる確率について統計データはありません。なぜなら派遣社員の事前面接は法律で禁止されているからです。
人気のある求人は顔合わせで不採用になることが多い
派遣会社が紹介している以上、派遣先企業の採用基準は満たしています。急ぎで人材が必要になっていれば採用されるケースが多いです。
しかし、派遣先企業は複数の人材派遣会社と提携しています。限られた採用枠に複数の派遣会社から応募があれば、顔合わせで不採用になってしまいます。
大手企業の人気求人には4~5社から派遣希望者が応募するので、顔合わせに進めば採用同然とは限りません。
不採用になるよくある原因
原則として不採用になった理由は教えてもらえません。不採用通知を出すのは派遣先企業なので、派遣会社の担当者にも分かりません。
ただし、なんども派遣社員の顔合わせを経験している担当者なら、不採用になった原因と対策についてアドバイスを受けられます。
よくある不採用原因は次の5つです。
- 業務に対するスキル不足
- コミュニケーション能力の不足
- 身だしなみがきちんとしていなかった
- 派遣社員として長く働いてもらえなさそう
- 派遣会社と派遣先企業間で情報が行き違っていた
上記のなかで1~4については派遣会社からアドバイスを貰えます。人気求人ならスキルや経験の上回っている派遣希望者がいたかもしれません。
派遣先企業から「長く働いて貰えなさそう」と思われた例
顔合わせで次のような例がありました。
派遣先企業の人事担当者に「この人はすぐに辞めてしまうかもしれないなあ」と思われてしまいました。企業側は派遣社員にも一定期間以上は働いて貰いたいと考えているので、長く働けないと判断されて不採用になるケースはあります。
派遣会社と派遣先企業間での情報が行き違っていた場合
派遣先企業の求人を、派遣会社の担当者が勘違いしてマッチングミスが起こったケースがあります。
いわば間違えて求人に応募してしまったというトラブルです。こんな事態があるとあなた自身にも、派遣先企業にとっても時間の無駄になってしまいます。
このトラブルがあったら派遣会社を替えるのが一番です。複数の派遣会社に登録してできるだけ良い担当者を見つけましょう。大手の派遣会社はハズレの担当者が少ないので、派遣求人とのマッチングミスも少なくなります。