派遣の「顔合わせ(職場見学)」とは、就業前に派遣先企業へ訪問し、上司になる人と話しをしたり職場内を見学することです。
顔合わせ当日の流れや意味、採用担当者から聞かれることについて紹介します。
顔合わせ当日の流れ
- 派遣先企業の近くor派遣会社の近くで、派遣会社担当者と待ち合わせをする
- 派遣会社の担当者と一緒に派遣先企業に出向く
- 派遣先企業内で顔合わせを行う(30分程度)
- 合否発表は顔合わせから数日以内に派遣会社へ伝えられる
派遣先企業の顔合わせでは、派遣会社の担当者が同行するのが基本です。
派遣先企業の中には、繁忙期が間近に迫っていたり人材補鎮のため、「明日からでも働いてくれる人」を探している企業があります。そんな企業では顔合わせ後にその場で採用が決まり「いつから来れますか?」と聞かれることもあります。
派遣の事前面接は禁止されているが、顔合わせが事実上の面接となっている
労働者派遣法第26条第7項により、派遣労働者に対する事前面接は禁止されています。
社団法人日本人材派遣協会では
紹介予定派遣を除きいわゆる事前面接等(派遣労働者を特定することを目的とする行為)は禁止されております
https://www.jassa.or.jp/admin/info/upload_image/050801jizenmensetsu.pdf
という通知があります。
しかし、実際には顔合わせが事実上の面接となっています。派遣先企業としても極端に変わった方を採用するわけにいかないので、ある程度は仕方ないと割り切りましょう。
顔合わせ後に不採用になることは滅多にありません。派遣会社がスキルや性格をもとに紹介しているので採用通知がでるケースがほとんどです。
なお、顔合わせ以外に「職場見学」「会社訪問」「会社見学」という呼び方をしている派遣会社も多いです。
顔合わせ当日の服装や髪型は無難なものにする
無難なのはスーツ着用です。派遣会社の担当者からも「当日はスーツ着用してきてください」と言われることが多いです。
髪色は地味な色に戻し、派手なネイルはやめておきましょう。
どうしても髪色やネイルを譲れないなら、企業を紹介してもらう段階で派遣会社の担当者に伝えておきましょう。
顔合わせで聞かれる質問は?
顔合わせで聞かれる質問は会社によってまちまちですが、一般的な就職活動における質問内容とほぼ同じです。
事務職の場合は次の3つを必ず聞かれます。
- 今までの仕事経験について
- PCスキル(Word,Excel,PowerPoint)の使用経験
- 電話対応業務をおこなっていたことがあるか
聞かれてから考えずにすむよう、あらかじめ答えを準備しておきましょう。
面談の最後には「何か質問はありますか?」と聞かれます。自分から確認しておきたいことを整理しておきましょう。
顔合わせで不採用になることもある
「顔合わせ=採用決定」となるわけではありません。
顔合わせ後に不採用になるケースは少ないながらもあります。もし不採用になったら「どこが悪かったのか」の担当者に聞いてみましょう。実際にどこが悪かったかは担当者もわかりませんが、アドバイスをもらうことは可能です。
なんども不採用になってしまう場合、担当者のマッチングスキルや派遣会社の力量が低いかもしれません。他の派遣会社への登録も検討しましょう。
顔合わせ後に応募を辞退することはできる
職場見学をしたり、面談で上司になる人と話して「この人と一緒に仕事はできないな…」と感じたら、応募を辞退することはできます。
採用通知がでたからといって働かなければいけないわけではないので、派遣会社の担当者に辞退する旨を伝えましょう。
ただし、派遣会社の担当者も人間なので、あまりに何度も辞退するとイメージが悪いですし、場合によっては仕事を紹介されなくなってしまいます。自分の希望条件を正確に伝えて、辞退せずにすむような求人を紹介してもらいましょう。
まとめ
- 派遣の顔合わせは事実上の面接になっている
- 質問される内容も一般的な採用面接に近い
- 顔合わせが行われれば採用になることが多い
- ただし不採用になることもあるので油断は禁物
- 髪型や髪色は地味目なものにする
- 顔合わせをして採用通知が出ても応募を辞退できる