フリーターをしている方が派遣社員になると収入がアップするだけでなく、様々なメリットがあります。
派遣会社に登録して働いている「派遣社員」と、アルバイトをしている「フリーター」の違いについて紹介します。
派遣とフリーターの違い
派遣社員とアルバイトの一番の違いは雇用主です。派遣会社に雇われて派遣先で働くか、雇用主の元で働くかの違いがあります。
その他にも給与や福利厚生など様々な違いがあります。
派遣社員 | フリーター | |
---|---|---|
就業場所 | 派遣先企業 | 雇用される企業 |
就業期間 | 最長3年 | 無期限 |
時給 | 高い(1000円~2500円) | 低い(地域の最低賃金に近い) |
福利厚生 | 社会保険・交通費支給・有給休暇(バイト先による) | |
正社員の可能性 | 紹介予定派遣 | 正社員登用制度あり |
働く人にとってもっとも大きな違いは時給の差です。平均賃金がもっとも高い東京なら時給1000円以上のアルバイトもありますが、派遣社員なら時給1200円~1500円以上になります。
アルバイトはスキルが身についても時給が上がらない傾向があります。入社時に時給1000円なら長く働いても1100円~1200円になればよいほうしょう。
派遣社員は経験とともに時給も上がりやすく、時給2000円以上の条件で働いている方も多いです。派遣会社の担当者が派遣先と給料について交渉してくれるので、長期間働くなら派遣社員のほうがお得です。(時給アップは派遣会社の利益に繋がります。)
派遣社員のほうが社会経験やスキルを身につけやすい
派遣社員には未経験から始められる事務職や、大手企業のオフィスで働けるチャンスができます。
多くの派遣会社が、スキルアップのための講座を定期的に行っています。パソコンスキルや話し方講座のほか、業務に必要な資格講座など、給料アップに貢献するような講座も数多いです。
一方、事務職のアルバイトは求人数がほとんどなく、仕事内容を社会経験として認められないことが多いのが現状です。スキルアップ講座もありません。
将来的に正社員を目指すなら派遣社員のほうが有利
正社員への転職活動をする際にはアルバイトより派遣社員のほうが有利です。派遣社員はスキルアップ研修が充実しているだけでなく「比較的大きな企業で働いた経験がある」という経験が書類審査で有利になりやすいです。
正社員雇用を前提とする紹介予定派遣もあります。
フリーターには「アルバイト先への正社員登用制度」があります。正社員登用に積極的な企業でアルバイトしているかたには嬉しい制度です。注意点は「正社員登用実績が豊富かどうか」です。制度としてはあるけれど、実際の登用実績数はほとんどないなんてケースもあります。
派遣は急な残業がない
派遣社員が残業する場合は派遣会社からの許可が必要なので、当日急に残らなくてはならないということはありません。
サービス残業もありません。あなたのサービス残業は派遣会社の損失なので、派遣会社の担当者が派遣先にしっかりと注意してくれます。(ただし、大手で力のある派遣会社の話です。力の弱い中小の派遣会社は、派遣先との契約を重視してサービス残業を許容するケースもあります。)